
福岡ネパールソサエティー(Fukuoka Nepal Society)は、1995年に設立されたネパール人コミュニティ団体で、国内でも最も歴史のある団体の一つです。設立当初、福岡県内のネパール人は約10人でしたが、現在では約1万人が生活しています。
主な活動内容:
- 文化交流イベントの開催: ネパール最大の祭り「ダサイン」や女性の祭り「ティージ(Teej)」を福岡で開催し、ネパール文化を紹介しています。 また、毎年「博多どんたく港まつり」にも参加し、ネパールの伝統舞踊や音楽を披露しています。
- 生活支援: 来日したばかりのネパール人留学生に対し、生活ルールのレクチャーや通院時の通訳サポート、自死者の家族への支援など、母語によるサポートを提供しています。
- 就職支援: ネパール人留学生向けの就職セミナーを開催し、日本企業との橋渡しを行っています。 ネパール人の特性として、信仰心が強く平和的で素直な性格、家族のつながりを大切にする国民性があり、一度関係性が築かれると、その人に迷惑をかけないよう努める傾向があります。
- 災害支援: 2015年のネパール地震、2016年の熊本地震、2018年の朝倉市の豪雨など、災害時の支援活動も実施しています。
福岡ネパールソサエティーは、ネパール人が福岡で安心して生活できる環境づくりと、日本とネパールの文化交流を推進する重要な役割を担っています。また、行政との連携を強化し、情報の橋渡し役としても活動しています。
さらに、ネパール人留学生が福岡で安心して暮らせるよう、日常生活に関する勉強会やメンバー同士の交流イベントを行い、日本人にネパールの文化を紹介しています。
これらの活動を通じて、福岡ネパールソサエティーは地域社会との交流を深め、多文化共生社会の実現に寄与しています。